・EDT(early decay time):ホール内の残響感は基本的に残響時間によって決まりますが、同じホール内でも場所によって実際に耳で聞いた残響感が異なる場合が多くあります。残響感は初期の減衰傾斜で決まると言われているので、残響時間を補正する量として、音を止めてから10dB減衰するまでの時間を基に計算した残響時間をEDTといいます。 ・C(clarity):音楽に対する明瞭度を評価するもので、このC値が大きいほど明瞭度が良いということです。 ・RR(room response):音が真正面以外から来た時、頭が障害になって右耳と左耳における振幅や位相(到来時間)が異なるので、到来する音の方向や距離、空間の広がりを感じることができます。これを両耳効果といい、RRは、この両耳効果を評価するために定義されたものです。 Aコンサートホールの音響評価法として、4つのパラメータが提案されています。x1:音の強さ、x2:初期反射音の遅れ時間、x3:残響時間、x4:IACCの4つで、x1、x2、x3は”時間的・単耳的基準”で、x4は音の広がりに関するものです。
x1 = 20log10(P/Popt)= L - Lopt
(dB) ・IACC(両耳間相互相関度):右耳と左耳に入ってくる音響信号が異なるほど音の広がり感が大きくなります。その異なる程度を数学的に表したものを相互相関関数といい、室内音響の評価のために定義されたものがIACCです。
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